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【速報】日本、ついに世界166位から脱出! 高市早苗首相誕生で「140年越しのガラスの天井破壊」達成も、 世界初から65年遅刻の快挙に各国から生温かい祝福の嵐

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3行でわかる速報ポイント
  • 高市早苗氏が日本初の女性首相に就任。世界初から65年遅れの「歴史的快挙」
  • 日本の女性議員比率は世界166位。G7では最下位から2番目に浮上
  • ガラスの天井破壊まで140年。他の先進国より4倍以上の時間を要した計算に
2025年10月21日、高市早苗氏が衆参両院本会議で第104代首相に選出され、日本史上初の女性首相が誕生した。憲政史上の「快挙」と報じられるこの出来事だが、世界初の女性首相誕生から数えると実に65年遅れ。先進国G7の中でも5番目という、決して早いとは言えないタイミングだ。本記事では、最新データとビジュアルで「79年かかった日本のガラスの天井破壊」を徹底検証する。
世界初の女性首相から65年——日本の「遅刻」を数値化
世界で初めて女性が首相に就任したのは、1960年のスリランカでのこと。シリマヴォ・バンダラナイケ首相の誕生から、日本の高市首相就任まで実に65年が経過している。
世界初の女性首相誕生から各国の初女性首相就任までの年数
グラフが示す通り、イギリスのサッチャー首相は世界初から19年後、ドイツのメルケル首相は45年後の就任。日本の65年という数字は、主要先進国の中でも際立って遅い。この間、世界では約100カ国で女性の首相・大統領が誕生している計算だ。
G7の女性リーダー史:日本は5番目の登場
主要7カ国(G7)における女性首相・大統領の誕生状況を見てみよう。日本より先に女性リーダーが登場したのは4カ国だ。
国名 女性リーダー名 就任年 特記事項
イギリス マーガレット・サッチャー 1979年 「鉄の女」として11年間在任
カナダ キム・キャンベル 1993年 在任4カ月の短期政権
ドイツ アンゲラ・メルケル 2005年 16年間の長期安定政権
イタリア ジョルジャ・メローニ 2022年 現職の女性首相
日本 高市早苗 2025年 憲政史上初の女性首相
アメリカ 未誕生 ハリス副大統領が最高位
フランス 未誕生 女性首相は2名の実績
注目すべきは、経済規模や民主主義の歴史が日本と同等以上のアメリカとフランスでも、まだ女性の最高権力者は誕生していない点だ。日本は「遅いけど最悪ではない」という微妙なポジションを獲得したことになる。
女性議員比率の国際比較——世界166位の意味
首相という「頂点」だけでなく、議会全体の女性比率も重要な指標だ。2025年3月時点での世界の女性議員比率は平均27%。それに対し、日本は…
主要国の女性議員比率比較(2024-2025年データ)
日本の女性議員比率は衆参両院合計で19.0%。世界193カ国・地域中166位という順位は、先進国としては極めて低い水準だ。ルワンダ(61.3%)やキューバ(55.7%)といった国々と比較すると、日本の政治における男女格差の大きさが浮き彫りになる。
順位帯 女性比率 代表的な国
1位〜10位 50%〜61% ルワンダ、キューバ、ニカラグア、メキシコ
20位〜30位 40%〜45% ノルウェー、スウェーデン、フィンランド
40位〜60位 30%〜37% ドイツ、イギリス、フランス、カナダ
100位〜130位 20%〜25% アメリカ、ブラジル、インド
166位 19.0% 日本
日本の女性議員比率の推移:79年で6ポイント増
日本で女性参政権が認められたのは1945年。翌1946年の総選挙で39名の女性議員が誕生し、女性比率は8.4%を記録した。それから79年後の2024年総選挙では…
日本の女性衆議院議員比率の推移(1946年〜2024年)
79年間で増えた女性議員は実質わずか9人。比率にして6.1ポイント増という数字は、他の先進国と比較しても極めて緩やかな伸びだ。特に1946年から1990年代半ばまでの約50年間は、女性比率がほぼ横ばいで推移していた「停滞期」だった。
なぜ増えなかったのか?
2021年の読売新聞・早稲田大学共同調査によると、女性議員が少ない原因として最も多く挙げられたのは「社会に『政治は男性のもの』という意識がある」(57%)だった。続いて「女性への差別やハラスメント」(47%)、「手本となる女性議員の少なさ」(40%)が上位に。構造的な問題が根深く存在することが示されている。
「ガラスの天井」破壊所要時間:国際比較
内閣制度創設(1885年)から初の女性首相誕生(2025年)まで、日本は140年を要した。この「ガラスの天井破壊所要時間」を他国と比較してみよう。
「ガラスの天井」破壊所要時間の国際比較 イギリス 88年 ドイツ 116年 カナダ 126年 イタリア 74年 日本 140年 ※内閣制度創設から初の女性首相誕生までの年数
日本の140年という数字は、比較対象の中で最長。イタリアの約2倍、イギリスの1.6倍の時間を要している。この差は、政治文化や社会構造の違いを如実に示していると言えるだろう。
今後の展望:本当に変わるのか?
高市首相の誕生は確かに歴史的な一歩だが、「これで日本の政治が変わる」と楽観視するのは早計だ。政府は2025年までに国会議員候補者の35%を女性にするという目標を掲げていたが、2024年総選挙での女性候補者比率は23.4%に留まり、目標未達に終わっている。
日本の女性議員比率の目標と実績の比較
クオータ制(候補者や議席の一定割合を女性に割り当てる制度)を導入している国では、女性議員比率が急速に上昇している。例えばフランスはパリテ法により男女同数の候補者擁立を義務化し、違反すれば政党助成金を減額する措置を取っている。日本の「候補者男女均等法」は努力義務に留まり、罰則がないため実効性に欠けるとの指摘が根強い。
高市早苗首相の誕生は、日本の政治史における重要なマイルストーンだ。しかし世界の水準と比較すれば、これは「快挙」というより「やっと出発点に立った」程度の出来事と言える。女性議員比率は依然として世界166位、G7最下位レベル。真の男女平等を実現するには、制度改革と社会意識の変革という二つのガラスの天井を同時に破る必要がある。日本の政治が本当に変わるかどうか——それは今後数年間の取り組みで決まるだろう。
よくある質問
世界で最初に女性首相が誕生したのはいつですか?
1960年、スリランカのシリマヴォ・バンダラナイケ首相が世界初の女性首相となりました。その後、インドのインディラ・ガンジー首相(1966年)、イスラエルのゴルダ・メイア首相(1969年)など、1960年代から70年代にかけて複数の国で女性リーダーが登場しています。
日本の女性議員比率が低い主な理由は何ですか?
複合的な要因がありますが、主なものとして①「政治は男性のもの」という社会意識、②女性候補者に対する差別やハラスメント、③家事・育児の負担が女性に偏っており両立が困難、④ロールモデルとなる女性議員の少なさ、⑤クオータ制など実効性のある制度の欠如が挙げられます。構造的な問題の解決には時間を要します。
クオータ制とは何ですか? 日本では導入されていますか?
クオータ制は、候補者や議席の一定割合を女性(またはマイノリティ)に割り当てる制度です。フランス、ノルウェー、ルワンダなど約130カ国で導入されています。日本では2018年に「候補者男女均等法」が施行されましたが、罰則のない努力義務に留まっており、諸外国のような強制力のあるクオータ制は導入されていません。
高市首相の誕生で日本の女性議員比率は改善されますか?
首相一人の誕生が直ちに議員比率を改善するわけではありません。高市首相が女性の積極登用を表明していますが、真の改善には①候補者擁立段階での男女均等化、②当選後の政治活動を支える環境整備、③社会全体の意識改革が必要です。政策と制度の両面からの継続的な取り組みが求められます。
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